相変わらず、今それ?ってなタイミングの投稿するよね
長女あーちゃんの婚約式に向けた準備の体験談です。
婚姻のステップ(復習)
さて、ここで復習です。披露宴に至るまでのステップは大まかに下の流れになっています。
ご挨拶(Merisik)【完了】
→婚約式(Meminang)→(諸手続き準備)→挙式(Akad Nikah)→披露宴(Bersanding)
ここでは婚約式に向けた準備について記録を残したいと思います。
婚約式の場所
通常は女性側の家などで行なわれます。
我が家ですな
いや、墨の家は隣の隣…
ウチは、「婚約式はやらなくていいんじゃない?」くらいの感じだったのですが、先方(のご両親&多分親戚も)はやる気満々でみたいでして。婚約式をすっ飛ばす案も『ご挨拶』の後日におわせたのですが、却下されました(爆)
人数に開きがあるとよろしくないようで、事前に何人来るか、確認を重ねました。
最終的に、先方からは婚約相手を含め10人(+幼児1名)
こちらからは本人を含め12人(+子女5名)となりました。
それでも多いと感じるのだけれど、もしコロナ禍でなければ、何人になったのでしょう…
贈り物(Hantaran)
婚約式や結婚式には、贈り物を交わす風習があります。各自好きなもの買えばいいじゃんっってのは無し
婚約式の贈り物の事をマレー語で『hantaran tunang』といいます。
画像検索すると色々出てきて参考になると思いますが、贈り物は、よく見えるようにお盆の上や、ふたの開いた箱などにきれいに飾って渡す慣習があります。
親が結婚するわけではないので、
本人同士で絶景のレストランかどこかで
箱パカッ Will you marry me? でよくない?
という意見は、「慣習に合わない」という理由で却下されました。
ですので、先方の要望で5品以下にしてほしい、という時も
「5盆(lima durang)以下にしてほしい」と表現していました。
なぜ品数の指定があったかというと、男性側は女性側より多く贈るしきたりの為です。
案外、細かい決まり事が多いんだな
そして、贈り物の内容は慣習に倣い、次の5品に決めました。
1.聖コーラン
2.挙式用の衣装用の布+サンピン布
(マレー民族衣装で、腰に巻く織物。kain sampingで画像検索!)
3.マレー民族衣装着用時の帽子 Songkok で画像検索!
4.スイーツ ケーキやお菓子など
5.果物
贈り物の数と内容もあらかじめ先方に伝えました。
挙式や披露宴の希望日程
挙式と披露宴の日程を予め決めておき、先方にも婚約式前に打診します。
マレー系は行き当たりばったりで生きている、と思っている日本人、多くない?
そうでもないんだな、これが
まず 披露宴(Bersanding)です。これが、イベントとしては最も大掛かりなものです。
面倒なことに、『新郎側』『新婦側』と別々に行なうのがマレーの慣習です。
披露宴が2回?
マレー人の披露宴は、日本の披露宴とは異なり、1人を招待するとその家族(や親戚や友人)もついてきて、実際に何人お越しになるかわからない、宴です。
また、招待する親戚の範囲も想像以上に大きく、更に、ご近所や、新郎新婦を知らない親の職場関係者とその家族までやってきたりして、人数も多くなります。ですので、新郎と新婦を別々に執り行う事が多いです。
ホテルやイベントホールを借りて、両家で1度にまとめる、というのも増えてはきているよね。あと、日本の2次会みたいな、新郎新婦の友人だけを招待した若者だけの集い、というのも、新型コロナ前には見聞きしたけれど、昨今は、できない、かな。
で、長女カップルですが、新郎・新婦それぞれ別に行なう事になりました。先方からの要望です。
元々はそんなもん1回にまとめさせてもらいたったですよ、私だって。
もっと言えば、個人的な心情としては、披露宴なんてやらなくても別によくない? と考えている口なんですよね……
あーちゃんのお相手は6人兄弟の末っ子で、やはりお年頃のお姉さんがいます。そのフィアンセは石油会社勤務でカタールに駐在しており、数か月に1度しか帰国しません。
次の帰国のタイミングが7月なので、7月中旬に『男性側』披露宴を姉とまとめて行ないたい、というのが先方のご要望でした。
マレー人の婚姻では、費用削減も兼ね、披露宴を兄弟姉妹でまとめて行なうのは非常に一般的な事なので、それに関してはこちら側はなんの異存もありません。
披露宴1回コースにすれば、と思っていたけれど、
新郎側が姉とまとめるので、
結果的にウチはウチでやらないとだめなのよね。
先方の要望は7月中旬に『新郎側披露宴』、でしたが、あまりにも日程に余裕が無さすぎる、ということで、これは9月(7月の次の帰国のタイミング)に変えてもらいました。
新婦側披露宴の日程案
ところが、ここでイスラムの教義なのかマレーの慣習なのかよくわかりませんが 調べろよ イベントの順序が決まっているのが厄介なところです。
普通は、『新婦側』の披露宴を先に行なってから、『新郎側』の披露宴を行ないます。
そして、『新婦側披露宴』より前に、挙式(Akad Nikah)を完了させておかなければなりません。
つまり、挙式 → 新婦側披露宴 → 新郎側披露宴 の順序ですね。
挙式の会場(モスク)予約もあるし、その前にセミナー受講とかもあるのだから、挙式日確定してから披露宴の日取り決めればよいのに、と思うのですが、
披露宴の日取り決めが先、なのだそうです。先に行なうものから決めれば簡単じゃん…
役所に届ければ婚姻が成立するという日本のシステムは簡単で良いな。
家庭内でアーデモナイ、コーデモナイ、などとスケジュール帳と首っ引きになり、
7月下旬に『新婦側披露宴』の日程を組むことにしました。
挙式日は未定
披露宴を2回に分けるのなら、新婦側披露宴を行なう日の午前に挙式(Akad Nikah)ができれば、一番ラクなのですが、これはモスクの空き状況にもよります。
ならば、先に予約すれば? と思いますよね?
ところがドッコイ、婚姻講習(Kursus Kahwin)と挙式(Akad Nikah)は、現時点(2022年3月)のスランゴー州は、まずは婚約式が完了(=婚約が成立)しないと予約に進めないのです。
もし、同日開催が不可ならば、挙式は平日に最低限の参列者で行なう予定です。
とはいえ、きっと大人数になるよ。
上記のウチ側の意向を予め、長女あーちゃんのお相手を通じて伝えてもらっておきます。
根回し マレー人もするんだね。
その他の準備
人数も時間もわかったところで、食事手配です。今回は会場となる自宅飾り付けがあるので、食事はデリバリーの手配をしました。(夫が)
また、贈り物(Hantaran Tunang)もきれいに飾り付ける為、義妹その2と義姉を召喚です。
親族が器用でよかったな。
マツムラ
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