今更ではありますが(現在、ラマダン翌月 シャワール月5日目、だと思う)、まずは本年度の断食月を振り返っておきたいと思います。
2023年の断食月
イスラム暦は陰暦なので、太陽暦に比べ、毎年約1週間ずつ早まります。
2023年度は3月23日(木)~4月21日(金)でした。
断食で辛いもの-それは眠気との闘い
育ちざかりであればそれは食欲との戦いでしょうし、肉体労働者であれば、水分補給欲との戦いでしょう。
しかし、涼しく、しかも比較的広さのあるオフィスでの事務職員であるマツムラにとって、最もつらかったのは、眠気 です。
スマートウォッチの睡眠時間記録を見ると、断食月の夜の睡眠時間は4時間未満。そりゃ、眠いでしょ。
断食でその次に辛いもの-渋滞
小中学校の新学年度が、過去3年コロナ期でずれまくり、今年のそれが断食月とほぼほぼ重なりました。
マレーシアの常として、小中学校新学年度開始から約1ヶ月は、道がいたずらに渋滞します。親が子供を学校へ送迎する事も多く、初めの頃は早目に出発したりするのでしょう。ある程度時間がたち、子供も学校に慣れ、皆がうまく調整するようになると、その渋滞も落ち着いてはきます。
一方、断食月の道路渋滞。朝のお祈りを終えてすぐに出勤する人たちが多いせいか、6:50に家を出ると、渋滞にひっかかります。6:30に出ても、モスク近辺には朝の礼拝を終えた人たちで混む羽目に。
夕方は、バザールラマダンに立ち寄りたい人で、退社時刻には世の中大渋滞。
渋滞だと、眠さに拍車がかかります。
日の出前にコーヒー飲んでるのですよ。それでも、朝っぱらから眠い。
朝の通勤時にすでに、目を開くのもやっと、な状態。
信号待ちで寝落ちし、信号が変わった後に後続車からホーンを鳴らされた事も数回。(信号待ちでは必ずNに入れてサイドブレーキ引いてます。ブレーキ踏むだけだったら、それだけで事故ってる)
帰りももうこれ以上目を開けていられない、という時は、安全な場所に停車して仮眠をとったことも数回。
本当に事故らずに済んで良かったです。
断食でその次の次に辛いもの-手足がつる
カルシウム不足になると足がつるのは名実ともに若い時から、なので、日の出前にちゃんと食事をとり、タンパク質やカルシウムも不足無いよう気を付けてはいるものの、やはり何か不足するのでしょうね。
断食月後半など、ただでさえ寝不足なのに、午前2時などに足がつって飛び起きる事もありました。
その内つる前に、来るぞ来るぞ、とわかり、半分意識が遠のきながら足を揉むのも日課になっていました。
歩数の多かった日など、寝る前からふくらはぎのみならず、足指から、ふくらはぎの反対側、太ももまでつり、そもそも寝られない、という状態にも陥りました。
断食なんて絶対に健康には悪いよな、という思いを確固たるものにしました。
断食は健康に良い、などというのは本当か?
あくまでも個人的な意見ですが、実感として、結論から言うと、「断食が健康に良い、と無理やりこじつけるのは止めていただきたい」です。
イスラム教徒の義務としてやれ、といえばよいだけの話だと思います。
● 胃を空っぽにして休める、という意味では、胃にはおそらく良い
そこは認める。
● ただし、日没後にビュッフェなどで極限まで腹を満たしていては、無意味
(もう若くはないので、ビュッフェには行かなくなりました。)
● 明らかに水分不足なので、私のように血管が硬かったり、
腎臓や尿管に石を飼っている人間には害悪
● 糖尿病を患わっている人にとっても、水分不足は百害しかない
● 栄養バランスがどうしたって崩れる → 健康に良いわけがない
● 排泄のリズムが狂う → 私の場合、便秘にはなりませんが、
お腹があまりすっきりしないんですよね…
● 寝不足は健康および社会的安全にとって害悪でしかない⇒交通事故多発
ラマダン月が完了し、寝不足は解消されたか
これを書いている現在、既に断食月は終わっていますが、3年ぶりのハリラヤ帰省(夫の実家はジョホールバル)による極限の疲労により、なんか身体がズッシリ重く、どんだけ寝ても眠いです。
そして、ハリラヤの狂騒は1ヶ月続きます。1年の内、2ヶ月は嫌な思いばかりするってことですね。嗚呼。
バザールラマダンで見かけた奇妙なものなど
愚痴ってばかりいますが、嫌な事ばかりの2ヶ月間にも、おかしい事は起こり続けています。
シャーアラムスタジアムのバザールラマダンで見かけたおかしな光景などを少し。
マツムラ
最新記事 by マツムラ (全て見る)
- 断食月は眠気との戦いだった(2023年ラマダン覚書) - 2023年4月26日
- 挙式というか、婚姻契約式というか、とにかく、Akad Nikahへ向けての準備 - 2022年8月31日
- マレー人の結婚式(自宅で行なわれる場合) - 2022年7月13日
コメント